UMEDZU 梅津の間
こちらの部屋の床の間の壁紙は、梅津が丹波木材の集積地であったことにちなみ、樹木の木肌の優雅な風合いのものを選んでいます。
「梅津」の「梅」はこの地に鎮座している梅宮神社、「津」は《港》や《船着場》という意味です。
この地域の西部を流れる桂川の船着場があり、平安京造営に使用した材木の集積地であったことから「梅宮の津」=「梅津」となったものです。
梅宮神社の「梅宮」の名の由来はこの神宮が8世紀初期、橘氏一門の氏神として山城国相楽郡に創建されたのち、平城京遷都の際に光明皇后、牟漏女王によって奈良に遷座しました。
本殿の御祭神である四柱の一つ、酒解子神(木花咲耶姫)は酒造の神であると同時に妻の守護神、安産の神、子育ての神とされ、橘嘉智子はこの霊験に与って仁明天皇を産んだことから、更に子授け・安産の神として信仰されるようになり、このことから「産みの宮」が「梅宮」となりました。