SHIMOGAMO 下鴨の間
こちらの部屋の床の間の壁紙は、下鴨糺の森の木漏れ日をイメージした色合いと風合いのものを選んでいます。
下鴨神社の正式名称は賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)と言い、上賀茂神社と合わせて賀茂神社と総称されます。
下鴨神社はその創建を紀元前に求める説もあるそうです。境内の糺の森(ただすのもり)からは縄文・弥生時代の遺跡が発掘されており、京都の社寺の中でも最古の部類に入ります。
その糺の森も含め下鴨神社は世界遺産に登録されており、畏敬の念を持って多くの人々がこの社を訪れます。
いかにも厳かな雰囲気の下鴨神社ですが、糺の森は子供たちの遊び場でもあり、境内の茶屋「さるや」では名物の申餅を愉しむことが出来るなど、気軽に参詣いただけることと思います。
ちなみに、「方丈記」で有名な鴨長明の父はこの下鴨神社の禰宜でしたが、長明は神職としての栄達には恵まれまず、出家となり現在の京都伏見区に庵を結び、そこで方丈記を記しました。現在は糺の森に建つ河合神社に長明の暮らした方丈庵が復元されています。
また、葵祭の前祭として行われる流鏑馬神事は、馬を馳せながら矢を放つ妙技で訪れる人を楽しませています。