ROUBAI 蠟梅の間
こちらの部屋の床の間の壁紙は、蠟梅の黄色い花の色合いと風合いのものを選んでいます。
ロウバイは、陰暦の12月朧月(ろうげつ)に梅の香りの花を咲かせるために名付けられたという黄色いかわいいお花です。
ロウバイは、ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木です。花期は12月から2月で、ロウバイ属の学名は「Chimonanthus(チモナンサス)」で、「冬の花」という意味です。
他の花に先駆けて咲くので、中国ではウメ、サザンカ、スイセンと合わせて「雪中の四友(せっちゅうのしゆう)」と呼ばれ、文人画の画題とされました。
「蠟梅」という名の由来は、艶やかな花が蝋細工(ろうざいく)のようだからで、また、「臘梅」という表記もあり、臘月(ろうげつ=旧暦の12月)に咲くためとされています。
ロウバイは江戸時代前期に中国から渡来しました。そのため「唐梅」(からうめ)、「南京梅」(なんきんうめ)とも呼ばれます。
ロウバイは梅とは別種の植物ですが、梅で有名な北野天満宮で梅と同時期に見頃を迎えます。
梅のような艶やかさはありませんが、その芳香が好まれています。