HIIRAGI 柊の間
こちらの部屋の床の間の壁紙は、柊の白い花の色合いと風合いのものを選んでいます。
柊(ひいらぎ)は、冬に白い小花が甘い芳香を放ちます。棘状の鋸歯をもつ葉が特徴で、邪気を払う縁起木として珍重されます。
二十四節気でいうと「小寒」の時期の、いわば旬の木がこの柊です。
古くから伝わる日本の慣習では、焼いた鰯の頭を柊の小枝に刺したものが節分の魔除けとされています。
柊にも花言葉があり、「用心深さ」「保護」などが挙げられます。これは、その棘状の葉からの連想と思われますが、実は柊は古木となると棘がなくなり、葉が丸くなるのです。時に人間の人格形成に例えられることがある面白い特徴です。
ちなみに京都で節分と言えば吉田神社の節分祭が有名です。特に追儺式(ついなしき)と呼ばれる神事は「鬼やらい神事」とも呼ばれ、ストーリーのある非常に迫力のある神事となっています。