AYAME 菖蒲の間
こちらの部屋の床の間の壁紙は、紫色の菖蒲(あやめ)の花の色合いと風合いのものを選んでいます。
「菖蒲」と書いて「あやめ」と読むのでややこしいですが、七十二候の「菖蒲華(あやめはなさく)」のはアヤメのことです。
アヤメ、ハナショウブ、カキツバタはよく似ており、非常に見分けがつきにくく、「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」は甲乙つけがたいことのたとえで使われます。
ちなみに、端午の節句に使われるショウブは水辺に生えるサトイモ科ショウブ属の植物で、刀のような鋭い葉には邪気を払う力があるとされ、お湯に入れると香りとともに油が浮いてきます。
これが薬効のある精油成分で、「菖蒲湯」の風習があります。