KOCHI 東風の間
こちらの部屋の床の間の壁、東風に揺れる紅梅をイメージして日本の伝統色から蘇芳色の聚楽土を選んでいます。
東風(こち)とは氷を解き、春を告げる東寄りの風のことを指します。
菅原道真が「東風ふかば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ」
(現代語訳:春風が吹いたら、匂いを(京から太宰府まで)送っておくれ、梅の花よ。主人(菅原道真)がいないからといって、春を忘れてはならないぞ。)
と詠んだ歌が有名です。このとき道真は無実の罪を着せられて大宰府へ流されることになっており、自分の家の庭の梅の木に向けて詠んだとされています。
菅原道真を祀る北野天満宮も梅が有名です。毎年二月初旬から三月下旬に梅苑が公開されますのでぜひお立ち寄りください。
また、北野天満宮とは別に菅大臣神社という神社があり、ここは菅原道真の生誕の地とされています。