AOI 葵の間
こちらの部屋の床の間の壁は、葵の上の正妻としての気品をイメージして日本の伝統色から桔梗色の聚楽土を選んでいます。
紫式部によって書かれた源氏物語は光源氏を主人公とし、その栄華と苦悩が描かれます。千年を経た現在でも文学作品として評価が高く、二次創作も途切れることなく続いています。
「葵」は源氏物語の第九帖の巻名です。光源氏の正妻の葵の上、そしてもう一人の女性六条御息所による愛憎劇が描かれています。
その中のワンシーン「車争ひ」は上賀茂神社(賀茂別雷神社)と下鴨神社(賀茂御祖神社)で行われる葵祭を舞台にしています。
葵祭は京都三大祭のひとつで、現在も地元の人々だけでなく、多くの観光客の楽しみとして例年五月十五日に執り行われます。