WAKAMURASAKI 若紫の間
こちらの部屋の床の間の壁は、光源氏の最愛の妻、紫の上をイメージして日本の伝統色から若紫色の聚楽土を選んでいます。
紫式部によって書かれた源氏物語は光源氏を主人公とし、その栄華と苦悩が描かれます。千年を経た現在でも文学作品として評価が高く、二次創作も途切れることなく続いています。
「若紫」は源氏物語第五帖の巻名です。この巻では光源氏とその最愛の妻、紫の上の出会いが描かれています。光源氏が十八歳、紫の上が十歳のころです。
出会いの場は諸説ありますが、京都の鞍馬寺とする説が一般には流布しています。
この「若紫」の巻は入試問題でも頻出ですので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
また、「若紫」は薄く明るい紫色を指すこともあり、歌舞伎などで若々しい雰囲気を演出する際に用いられます。