KURAMA 鞍馬の間
こちらの部屋の床の間の壁紙は、鞍馬の奥の院の杉木立の木肌をイメージした色合いと風合いのものを選んでいます。
牛若丸(源義経)が天狗と修行したと伝えられていることで有名な鞍馬山鞍馬寺ですが、その開創は牛若丸が生まれる四百年近く前の宝亀元年(770年)とされています。
交通の便の発達した現代では京都駅から約1時間30分で鞍馬寺へ行くことが出来ますが、かつては道も険しく、鞍馬寺は仏教はもちろん、山岳信仰も取り入れた独特な宗派となっていきました。( “昭和22年、初代管長信樂香雲は、このような多様な信仰の歴史を統一して鞍馬弘教と名付け、昭和24年、鞍馬寺は鞍馬弘教の総本山となりました。” 総本山鞍馬寺ホームページより)
牛若丸伝説に見られるように、鞍馬山にはミステリアスな魅力があり、のちに映画化もされる小説「鞍馬天狗」(大佛次郎)は大正から昭和にかけて人気を博しました。
また、上方落語のひとつ「天狗さし」の舞台となっており、おそれられながらも親しまれていた雰囲気を垣間見えることが出来ます。