KEAGE 蹴上の間
こちらの部屋の床の間の壁紙は、蹴上のインクラインの桜並木にちなんだ色合いと風合いのものを選んでいます。
蹴上と書いて「けあげ」と読みます。地名の由来は諸説あり、源義経の伝説からとするもの、粟田口刑場での逸話を元とするものなどがありますが、いずれにせよ「蹴り上げる」が語源となっているというのが通説のようです。
蹴上は「蹴上インクライン」(インクライン=incline=傾斜鉄道)が有名です。明治時代から昭和20年代まで運用された、船運のために敷設された傾斜鉄道のことを指します。その傾斜は高低差約36メートルあったそうです。
現在はその役目を終え、かつての跡地が残されているのみですが、春の桜、秋の紅葉の人気スポットとして賑わっています。
湯豆腐でも有名な南禅寺、七代目小川治兵衛作の名庭 無鄰菴、レンガのアーチが美しい水路閣などが地下鉄蹴上駅の近辺にあり、訪れる人々を魅了しています。