HOTARU 蛍の間
こちらの部屋の床の間の壁紙は、闇の中で光るホタルをイメージした色合いと風合いのものを選んでいます。
清少納言が枕草紙の中でホタルをこのように描写しています。
「夏は夜 月のころはさらなり やみもなほ 蛍の多く飛びちがひたる また ただ一つ二つなど ほのかにうち光りて行くもをかし」(現代語訳:夏は夜が良い 月が輝く夜であればなおさら 闇夜であっても 蛍がたくさん飛ぶの見られるし 一匹、二匹が ほのかに光って飛んで行くのも良いものだ)
山の深くまで行かないと見られないと思われがちなホタルですが、京都の比較的街中である「哲学の道」の周辺でも鑑賞することが出来ます。
時期でいうと五月下旬から六月中旬ごろ、曇っていて、湿度が高く、また風のない夜八時から九時くらいが見頃だそうです。
近年では減少傾向にあったホタルの生息数ですが、有志による復活プロジェクトが立ち上げられるなど、今後が楽しみになっています。