KIRITSUBO 桐壺の間
こちらの部屋の床の間の壁は、源氏物語の中で桐壺の庭に咲くカキツバタをイメージして日本の伝統色から杜若色の聚楽土を選んでいます。
紫式部によって書かれた源氏物語は光源氏を主人公とし、その栄華と苦悩が描かれます。千年を経た現在でも文学作品として評価が高く、二次創作も途切れることなく続いています。
「桐壺」は源氏物語の第一帖で、光源氏の誕生が描かれています。光源氏の父が桐壺帝、母が桐壺更衣(きりつぼのこうい)なので巻名もそこから付けられたようです。
紫式部は京都御所のそばにて源氏物語を執筆したとされ、その邸宅跡が現在の蘆山寺です。
ちなみに、植物の「あやめ」と「しょうぶ」と「かきつばた」は見た目が非常によく似ていますが、別種の植物です。
見分け方は花弁の根元の色と模様だそうです。
あやめは白と黄色で網目模様が有り、しょうぶは白と黄色で網目模様が無し、かきつばたは白一色で網目模様無し、だそうです。一度ご覧になってください。